株式会社AccuTech



第5話 Wildfire3の注意点   (08/12/17掲載)

なかなか更新出来る状況にならず、かなり時間をおいてしまいました。。。今回はPTCのアナウンスに出てなかった(筆者の調べた限りで)、Pro/E Wildfire3の重要な操作ルーチン変更の話を書きたく思います。筆者はこの変更を知らず、数時間の作業をロスしてしまいました。。。新機能はPRされていますが、このようなデータ保存にかかわる変更は、新機能より優先してPRして欲しいものです。

どこが変わったかと言うと、ビューマネージャー内の一部です。みなさんも、製品の分解図等を作成する機会があると思います。この分解表示の変更保存ルーチンがWildfire3で大きく変わりました。同様に簡略表示の保存ルーチンも大きく変更になっております。Wildfire2までは、ビューマネージャー内で分解表示や簡略表示を保存しなくても、ASMファイルを保存すれば、変更内容が保存されていました。Wildfire3からは、ビューマネージャー内で保存しないと、これら変更内容が保存されなくなったのです。

図1まず、分解表示の変更点です。最初に新規に分解表示を作成した状態では、単純にASMファイルを保存するだけで分解表示内容も保存されました。図面配置などの影響で分解表示は頻繁に修正すると思いますが、分解表示修正内容はビューマネージャー内の保存機能のみでしか保存されません。

分解表示を修正するとビューマネージャーには右図のように(+)マークが付きます。(+)マークの付いた分解名部分で右クリックして「保存」を選び変更を保存します。右クリックからアクティブを選択すると、変更内容が破棄され変更前の保存された状態に戻ってしまいます。注意して保存を選択してください。また、ビューマネージャーの「編集」ボタンを押して「保存」を選んでも、変更の保存が出来ます。

分解表示では、変更した物に(+)マークが付くのでまだ分かりやすいですが、簡略表示は修正しても何もマークが付きません。簡略表示を変更したら、すぐに保存する癖を付けた方が良さそうです。簡略表示の保存方法もほぼ同じですが、右クリックから「保存」が何故か出来ません。ヘルプには出来ると書いてありますが??(マイナーバージョンはM080、M150で確認してます) ビューマネージャーの「編集」ボタンから「保存」を行います。

他にも納得出来ない動作をするコマンド(これはバージョンによる仕様変更ではありませんが)がありますが、それにつきましては次回ご紹介したく思います。